残価設定や残クレという言葉は聞いた事ありますか？車がコンピューター制御になり一昔前より車の値段が高くなったと感じている方も多いと思います。更に自動ブレーキが標準装備の車種も増えてきてなおさらのことと思います。残価設定を組むと損をするか？金銭面だけで見ると確かに損をします。しかし今多くの人が残価設定を利用しています。なぜ損をするのに残価設定が人気なのか…
そこで今日は
- 残価設定のメリット、デメリット
- オススメの車種
- 個人向けリースとの違い
残価設定は損をする？
ローンという言葉を聞いただけで毛嫌いする方もいます。ローンを組むと金利がついて総支払額は高くなってしまうのは事実です。しかしこのご時世なかなか現金一括払いができる人は少ないと思います。現金を貯めて車を買うとそれなりの年数がかかりますよね？まずは残価設定に向いている人はどんな人か考えてみましょう。私の個人的な考えは
- 現金があまり手元にない人
- 現金はあるが手元に残しておきたい人
- ３〜５年ごとに車を買い替えていきたい人
- 若年層夫婦で結婚したばかりor子供が産まれたばかりの人
- 高齢者でそろそろ免許を返納しようと思ってる人
に是非オススメしたいです。メリット、デメリットはしっかり把握しておきましょう。
残価設定とは３〜５年後の下取り価格を据え置いた残りの金額を分割払いする支払い方法。
（例）３００万の車が５年後１００万下取り価格が残る。5年間２００万のローンを組む。
５年後
１.１００万を一括返済or再ローン
２.車を買い替える
３.車を返却
残価設定のメリット、デメリット
まずは残価設定のメリットを４つご紹介します。
- ワンランク上の車種、グレードを選べる
- ３〜５年ごとに買い替えれる
- 市場価値が落ちても下取り価格が保証されている
- ライフスタイルに合わせた買い替えがしやすい
順を追って説明します。
- ワンランク上の車種、グレードを選べる
例えば３００万の車を５年ローン組むとします。欲しいグレードでは予算オーバー…そんな時は残価設定にすると予算内に収まるケースが多いです。若い方がアルファード、ヴェルファイアに乗ってる方が多いのも残価設定のおかげだと思います。
- ３〜５年ごとに買い替えれる
下取り価格が落ちにくいのは５年目あたりだと言われています。残価設定をした場合ほとんどのケースで５年目あたりに下取り価格が残債を上回ります。このことをクロスポイントと呼びます。車種によってはクロスポイントが早く来る場合があります。そのタイミングの時は営業マンから提案があると思いますので優しく聞いてあげて下さい（w)
- 市場価値が落ちても下取り価格が保証されている
５年後１００万残りますと言われていていざ５年後市場価値が９０万だった場合でもその１０万は保証されています。ただし、内外装の傷および事故歴に関する減点は自己負担になります。走行距離にも制限があるので距離を走る方は気をつけたほうがいいですね。(年間〇〇キロ、1キロ超過につき〇〇円の自己負担など）
- ライフスタイルに合わせた買い替えがしやすい
ライフスタイルに合わせて買い替えもしやすいです。例えば若い方で今回コンパクトカーを購入しました。３年後結婚して子供ができました。２人目のことを考えるとワンボックスカーが欲しくなりますよね？そんな時は今の車の残債と下取り価格を見ながらベストなタイミングで買い替えをすることができます。査定額しだいでは５年経つ前に買い替えのタイミングがくることも…
次にデメリットを４つご紹介します。
- 廃車レベルの事故を起こすと一括で払わないといけない
- ローンが終わらない
- 再ローンを組むと金利を多めに払う事になる
- 走行距離の制限がある
こちらも説明します。
- 廃車レベルの事故を起こすと一括で払わないといけない
残価設定で一番怖いのはここではないでしょうか？廃車レベルの事故を起こすと一括返済かローンを上乗せして新車又は中古車に乗り換えることになります。修復歴のつく大きな事故は評価落ちした分の金額を最終回時支払わなければいけません。これを聞くと多くの人が不安になり残価設定はやめておこうと思うかもしれません。しかし対策はあります。それは自動車保険です。ほとんどの人が新車を買った時は保証内容を見直して特に車両保険の部分を手厚くすると思います。特約の中に新価特約というものがあり、事故時に車が半損以上した時に設定した金額が保険から支払われます。5年間つけれるので必ずつけるようにしましょう。修復歴がついた場合も相手がいる場合、評価落ちした分を相手の保険に請求することができる場合があります。（原則新車購入後半年以内の場合。半年以上経っていてももらえる場合もあります。）
- ローンが終わらない
残価最終回を迎えた時新車に乗り換えるともちろんまたローンを組むことになります。そうなるとずっとローンが続いていく事になります。しかし、その時の査定額次第では今組んでいるローンの金額より安くなる場合があります。５年以上乗り続けるとタイヤ交換や経年劣化による予定外の修理で思わぬ出費となることがありますのでその費用を考えると５年ごとに新車に乗り換えて行くのも悪くないと思いますよ！
- 再ローンを組むと金利を多めに払う事になる
ローンには金利がつきものですが、残価設定の場合５年後の再ローンを組む時にも金利が乗ってきます。イメージ的には２重で金利を払っているようなものなのでこれはあまりオススメしません。ただし、修理歴がついて返却をする場合は評価落ちした分追加で支払いが発生するのでその金額が大きいときは再ローンを組んだほうがいい場合もあります。
- 走行距離の制限がある
車を返却する場合、1キロ超過につき〇〇円 というような項目があります。距離を走る人は気をつけて下さい。
ここで残価設定時のちょっとした裏技をご紹介します。
残価設定の裏技
５年後もしくは先程説明したクロスポイントが来た時に営業マンから買い替えの提案が来ると思います。その時に今の車を他社買取店に持って行くとさらに残債を上回る場合があります。これは距離オーバーした時や修復歴がついた時も効果的です。車を返却すると追加で支払いをしないといけないケースでも逆にお金が少し返って来る場合もあります。諦めずにダメ元で他社買取店に持って行くのもアリですね！！
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オススメ車種
残価設定時のオススメの車種を紹介します。
- アルファード、ヴェルファイア
- ハリアー
- ランドクルーザー
- ライズ
- C-HR
- ハイエース（ディーゼル）
残価が高く残る車種がオススメです。
個人向けリースとの違い
最近若者の車離れと都市部の車離れが進んでおり個人向けリースも人気が出ていますね。今後はカーシェアが普及して来るのではないかと感じております。カーシェアの話は置いといて、個人向けリースと残価設定の違いを解説します。個人向けリースは最近CMでもよく見ますね。残価設定との違いは
- 頭金がいらない（残価設定は入れることができる）
- 点検費用、車検費用、税金がコミコミ
- ほとんどの場合契約満了後車を返却（中には最終的に買取できるとこもあるみたいです）
- 傷や凹みは修理しないといけない（残価設定は最終的に買い取れば自由）
- カスタムができない
今の時代にはマッチしてるとは思いますが、残価設定より月々高くなる場合もあるようです。その代わり税金がかからないので良し悪しですね。一つ注意していただきたいことがあります。私の知り合いの車屋さんから聞いた話です。
悪徳個人向けリース業者があるよ。俺も個人向けリースは儲かるからやらないか？って誘われたけど話聞いてやりたい放題でひどかったからやめといた。
という話を聞きました…
聞く話によると半年毎の点検時に少しでも悪くなってる部品は交換（追加料金）少しでも傷、凹みがあった場合は修理（追加料金）もちろんリース満了時も同じです。頭金いらずで月々安いのがうたい文句ですがかなり高くつきそうですね…。個人向けリースの場合は信用できる車屋さんか大手のリース会社を強くオススメします！！
↑CMでおなじみのコスモのマイカーリース。大手なので安心ですね！！
まとめ
残価設定のことを悪く言う人はたくさんいますが私個人の考えとしては、合う合わない人が何をするにもいると思うので残価設定について詳しく知って賢い買い方をすると損ばかりではないと思います。例えば10年間車に乗り続けて下取りが全くつかない状態で買い換える人と３年ごとに残価設定で買い替えて行く人とでは常に新しい車に乗れるところや無駄な修理費用がかからない、車検を受けなくていいといったメリットもあります。もしもの事故の時も保険という強い味方がいます。長い目で見る修理費用、車検点検費用を考えると実はそこまでトータルコストは変わらない場合があります。（賢く買い替えていけばですが…）それなら３年ごとに買い替えていったほうがいいですよね？詳しくは最寄りの各ディーラーにお問い合わせ下さい。いかがでしたか？それでは良きカーライフを！！！
